最先端技術即席実装(SSJ)

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いかに時間をかけないで、最新技術を使いこなすかを目標にした活動記録

テレビCMのCPM, imp単価を調べてみた

主旨 

テレビ vs (インターネット)純広告を語るには、それぞれの単価がなければ始まりません。

しかしテレビの単価は計算が難しく、正確な情報が得られなかったので考察しました。

 

視聴率の正確性

計算に入る前に、視聴率の正確性に触れます。関東地域に絞って考えます。

  • 関東の世帯数を18,000,000(仮定)のうち、調査会社が視聴率を計測しているのは900世帯
  • 調査会社はピープルメーター(PM)という機器を900世帯に設置し、住人各自が視聴開始時と終了時にボタンを押して記録を残す
  • PMからの情報を毎日取得
  • 毎月37-38世帯(900÷24)を入替えて、2年で対象世帯が入れ替わるようにしている

この方法で視聴率(世帯視聴率)を計測した場合、視聴率10%に対し±2%の誤差が発生すると言われています。

 

延べ視聴率(Gross Rating Point, GRP

ここで言うテレビCMは、番組と番組の間に流れる"スポットCM"を指します。

スポットCMの契約はGRPという単位を元に行われます。視聴率1%の番組に15秒のCMを1本流すことを1GRPといいます。

これが純広の単価(1表示あたりいくらか)と合っていないので、比較が難儀になっているのです。

 

1GRPは10万円という仮定での単価計算

1GRPは10万円という10年ほど前の文献がありますので、一旦それを鵜呑みにして計算してみましょう。

視聴率10%の番組に15秒CMを1本出す場合、GRPは10なので料金は100万円。

視聴率10%なので、1,800,000世帯が見ていることになります。

1世帯に表示するのに0.56円…

安い… 

実際どれだけ見ているか…の指標であるGAP(グロス・アテンション・ポイント)の参考値が欲しいところです。

(そうすると純広告もViewabilityやbotを考慮しなければならなくなりますが)

 

・・・

 

 

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まとめ

GAPの普及を始め、正確な表示回数が図れる環境が整うことをお待ちしています。(貢献します…)